3月の試聴会の様子と次回予定

3月10日に定期試聴会を開催しました。今回はセンター試聴コーナーでは常設のアルテック銀箱、ART-PRE0+ヤーランドTJ-84Pでナタリーコールのボーカルでアンフォゲッタブルゲッタブル、ジャズではお客様ご持参のエディヒギンスのピアノトリオ、ちあきなおみなどを聴いていただきました。同アンプはEL84のプッシュプルで比較的小型ですが中域の美しい音色が特徴でナタリーコールの伸びのある歌声や美しいエコーなどが心地よく再生されました。エディヒギンストリオでも軽妙なピアノを軽快なリズムセクションでご機嫌な音楽を楽しめました。プリのART-PRE0(ゼロ)は非売品ですが音のリアリティに寄与しています。センターで30分程度聴いていただいた後、メイン試聴室に移りました。今回はオリジナルプリメインアンプのART-PREⅢ、ART-PREⅣ、そして新しいART-PREⅦを比較試聴していただきました。

以下の写真にあるいろいろなジャンルの音楽を試聴しましたが、特にドボルザークの新世界の第一楽章での比較を中心に行いました。冒頭の弦の静かで厳かなフェードイン、ホルンの響き、それに続くティンパニーを含めた力強いフルオーケストラのうねりなど聴きどころ満載です。まずART-PREⅢは明るめの音調でパンチもありこれまでの試聴会でもどのジャンルでも好評で本楽曲でもメリハリの利いた音楽が楽しめます。次に特にクラシックに強いART-PREⅣを出力管6K7Gで聴きました。ウェストレイクのトランスなどで繊細で奥深い音色と響きが特徴で、さすがに新世界が開かれるような劇的な印象の音楽になります。そして新しいART-PREⅦですがこれはさらに解像度というか抜けの良さというかまた違った繊細さと力強さで説得力ある音楽に聴こえます。参加された方々も再度ART-PREⅣに戻して聞きたいとのことで、今回は新世界の大会となりました(笑)。プリの音楽性に与える影響の大きさを感じていただけていれば嬉しいです。

次回は4/14(土)13時からの予定です。また新しい電源装置やプリアンプも予定していますので、皆様のお出でを楽しみにしております。