4月14日に定期試聴会を開催しました。トピックスは新しい真空管プリアンプのART-PREΘ(仮称)と電源装置ART-POWER CUSTOMで、両者をメインシステムに設置して聴いていただきました。今回はメイン試聴室のみで約3時間の大試聴会と相成りました。
ART-PREΘ(近日詳細ご紹介予定)は、真空管は6J5メタル管、37、6X5(RCA),レイセオンの電源トランス、WEのチョークトランス、プレートチョーク、出力トランスを搭載したこれまでのART-PREからさらにグレードアップした製品です。またART-POWERは製作例3でご紹介した内容の製品で117V1系統をプリに、100V2系統をCDPとDAC接続して聴いていただきました。
全体としては従来とはさらに違った落ち着きと静けさが増し、音楽が極めて自然に聴けるようになっています。以前にいらしたお客様からも「音の出方が全く変わった」「毎回、音が良くなっているのに驚きます」と言った感想を頂きました。ソースはお客様のリクエストのジャズギター、ジャズピアノを皮切りに、女性ボーカルはスラヴァ、エラフィッツ=ジェラルド、ホーリー=コール、マーカス=ミラーのジャズエレキベース、クラシックではバッハのブランデンブルグ6番、チャイコフスキーの悲壮等を聴きました。一つのシステムで全てのジャンルを鳴らしきるのは一般には難しいと言われていますが、電源装置と最高峰の真空管アンプの効果は絶大で、自然な響き、奇をてらわず純粋でストレートな音がそれを可能としています。お客様のご感想も、高音が綺麗だとか低域の響きがどうであるとかと言った、所謂オーディオ談義はほとんどなく、皆様真剣かつ純粋に音楽を楽しまれ、試聴会というより音楽会という雰囲気で、3時間があっと言う間に過ぎてしまいました。
音楽性豊なソースをオーティオシステムで芸術の域で聴けることの喜びを共感できる試聴会となりました。
次回は5月12日(土)13~の予定です。また皆様のご参加を楽しみにしています。