6月9日(ロックの日?)に6月の定例試聴会を開催しました。まずはセンター試聴コーナーでロック、ジャズの熱気もしっかり再現するMingDA ASC-1215KT(KT120)で聴いていただきました。ソースはロックの名盤の一つのグレッグオールマンのレイドバックを聴きました。アメリカ南部ブルースを基調にリラックスした演奏とボーカルが冴え、独特の雰囲気が味わえます。スピーカーはJBLがギターの音色も活きて気持ちよく鳴りました。
今回はお客様のお一人がご自作のカートリッジ(オルトフォンMC改造品)、MC昇圧トランス、アナログレコードを持参されましたので、他のお客様の了解も得て早々に奥のメイン試聴室に移り、当店常設のアナログプレイヤー(DENON DL1300+オルトフォンΩ)に換装して比較試聴しました。ソースはお客様ご持参のアートペッパー(+イレブン)、ブラームスの5番の他、当店のアールクルー、チックコリア、レッドゼッペリン、エイジアを聴きました。当店常設システムはデジタル音源が中心のため、アナログでのチューニンフはあまり追い込んでいませんが、真空管プリアンプの効果もあり、やはり中身の詰まった生々しい音が聴けました。デジタルでは美味しいハンバーグ(切り刻んで固めた肉)であったものがレアのステーキが出てきたような感覚とでも申しましょうか。帯域が狭かったりごつい所はあってもさらに美味しいです。当時のアナログ録音との相性もあるのでしょうか。真空管アンプの効果はもちろんのこと、アナログ再生にはやはり趣があります。
フォノイコライザーは真空管式が欠品のためオルトフォンのもの(MM/MC)を使用しました。常設のMMカートリッジ(オルトフォンΩ)では出力もあり良い音なのですが、お客様ご持参のオルトフォンのMCカートリッジでは音に元気がありません。そこでまたお客様ご持参のMC昇圧トランス(カスタム製作品)を加えますと俄然元気が良く艶やかな音になり、MCはこうでなくてはという感想になりました。その他、フォノイコライザーの電源やアースの取り方によっても音やノイズが微妙に変化します。アナログで良い音をだすのは良い耳と知識と情熱がデジタルに増して必要ですね。
最後にはまたデジタル再生に戻りまして、いつもよりロックに敬意を払いましてローリングストーンズ、スティングなどを聴きました。今回を機にアナログ再生も妙味を再確認できましたので、さらに試聴会も充実させていきます。
次回は7月14日(土)13時からです。また皆様と楽しいひと時を過せることを楽しみにしております。
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