2月の試聴会の様子と次回予定

昨2/16に2月の試聴会を開催いたしました(先週予定でしたが積雪予報で1週間延期)。今週のメインイベントはメイン試聴室のホーン用に新たに投入しました新作の当店オリジナルアンプ2台の聴き比べ。最初に写真手前の6Y6出力管アンプ、次に奥の水色(店名にちなんだオーシャンブルー?)の6550シングルアンプを聴いていただきました。従来はウーファー、ホーンとも左側のASC-845J×2台で左右振分けていましたが、ホーンをJBL375にしてから音圧バランスをとるためホーン用アンプを今回に2機種にしてバランスを取っています。ソースにはお客様ご持参のライオネルハンプトンの名盤スターダスト(レコードから当時のモニター機に使用されていたウェストレイク10Aカートリッジで再生してCD化したという凝ったヴァージョン)、ボゴレリチのショパンのピアノ、フランクザッパのビッグバンド(アシッド?)ジャズ等を聴きました。結果ですがお客様のご感想ではどちらのアンプでも「大変良かった、音が太くて締まっています」「ボゴレリチのピアノもスケールが大きな音でした」など概して好評でした。「6Y6アンプでもかなり良いのですが6550アンプの方が音に力があり音像も少し大きく、ボリュームを上げても音像が崩れないのも良かった」とのことでした。ライブでの音場感もリアルで観客の人数、様子が判るほどです。客観的にも従来よりレベルアップしていると思います。ただ少数意見ながら、従来のウーファーのD130改の時の方がコーン紙の軽さとアルテックホーンの応答とホーンらしさの特色がでて良い味を出していたのが今の515Bは音圧があがり迫力は増したが応答性がどうかは短時間の試聴では何ともいえない」というコメントも頂きました。「巷のハイエンドシステムと方向性が一緒になると当店のユニークさが希薄になる」との貴重なコメントもありました。音の厚みはほぼ達成しましたので真空管アンプの暖かで応答性の良い点を活かしてさらに軽くて応答の良い低音(これが一番難しい)を目指して調整をしていきたいと思います。

一方、センター試聴コーナーでは当初予定のYARLAND TJ-88/34-Pの試聴は延期し、代わりにASC-845Jで聴いていただきました。(従来は奥のメインシステムのみで試聴いただいていましたが、上述のシステム変更でセンターに移動)。やはり845は電圧1000V近いとあって音に余裕と切れの良さ、新鮮さが加わります。ソースにはドナルドフェイガンの小気味良いAOR、ヨーヨーマのチェロ、チャーリーヘイデンカルテットw/女性ボーカル、ケイコ・リー等を聴きました。バランスが良いスピーカーはやはりアルテック銀箱で、特に音量を上げた場合に真価がでるようです。ヨーヨーマのチェロも甘味に豊に広がり映画館でうっとりしてしまう気分にさせられます。最近注力しています旧ドイツのテレフンケンユニットの2way, 東ドイツRFTの2wayでも聴いていただきました。50年台製造のユニットはアルニコでコーン紙が軽く応答性の良い高速な音で耳あたりが良く、国産や米国産とは違う音楽の味があります。お客様も自然な音なので話の邪魔にならないと好評でした。テレフンケンの方が箱も一回り大きく低域も良くでますがRFTも中高域は良くのびて実に楽しい音でなってくれます。ご家庭で一般的な音量で聴かれるのにはお手頃です。

次回は3月9日の予定です。テレフンケンのフルレンジスピーカー等を予定しています。ご期待ください!